こんにちは。
稲川です。
お家作りをお考えの方へ
インスタグラムには映らないお家作りにおける肝心なお話をさせていただきます。
良きパートナーを見つけていただく為の判断基準となればと思います。
本日は、断熱と気密について。
今、お家作りをご検討の方は、省エネ性能の高い家を建てたいと思われるのではないでしょうか?
「高気密高断熱住宅」とPRするハウスメーカーや工務店も増え、関心のある方は多いと思います。
とは言え、
「高気密高断熱住宅」とは何なのか、、、
本当に「高気密高断熱住宅」を建てることのできるハウスメーカーや工務店を選ぶ際のポイントをご紹介します。
まず「断熱性能」について。
「断熱性能」の基準を示す指標にHEAT20や断熱等級というものがあります。
上記の表から、UA値の数値がよくなるにつれ、グレードや等級は上がっていきます。
もちろん、建築コストも上がってきます。
昨今、ハウスメーカーや工務店で多いPRはこの「グレード」「等級」「UA値」の数値競争が激化しているように思います。
弊社、F collect仕様の住宅を数値で判断するなら標準仕様で「HEAT20 G1」サッシのサイズ等の変更によって「HEAT20 G2」になりえるといった所でしょう。
少なくとも住宅性能を求めるのなら、ZEHや長期優良住宅の認定を取得できない「H28年基準」が標準仕様であったり、そもそもこのような数値を出していない(本来は出すのが当たり前。確認申請等を出す必要のない地域の工務店ならありえるかも、、、)住宅会社はパートナーに選ばなくていいと思います。
それでは、弊社の標準的なUA値より高い数値のUA値なら、より「省エネ」で「高性能」なお家といえるのか、、、?
答えは必ず「イエス」とは言い切れません。
「グレード」「等級」「UA値」の数値競争だけでは本当に快適に過ごせる「省エネ」で「高性能」なお家と判断できない理由があります。
主観にはなりますが、数値競争でなく、本当に「省エネ」で「高性能」な家作りを考えてる工務店がこのUA値以外に大切にしているのは大きく3つあると思います。
【①夏場の日射遮蔽、冬場の日射取得を考えた設計をしている。】
例えば、家全体のサッシが小さく、量も少ない家だと必然的にUA値の数値はよくなりますが、太陽の光をしっかり取り込むパッシブ設計のできた住宅の方が快適に過ごせます。南面のサッシの大きさと日射取得・遮蔽の方法をどうしているかがポイントです。
【②気密測定を行っている。】
気密測定・・・住宅の隙間の量を計算する検査の事。C値(住宅の隙間の面積を延床面積で割った値)を算出します。
ダウンジャケットに例えるなら、同じダウンを使用していても、風を通す素材の生地を使ったダウンジャケットと風を通さない素材の生地を使ったダウンジャケットでは暖かさは違います。
家も同じで隙間の多い家は寒くなり、また結露や24時間換気が設計通りにならないなどの欠点が多くなります。
C値の数値競争も目立ちますが、C値1.0以下を担保してくれるハウスメーカー、工務店を選びましょう。
【③断熱気密性能に適したエアコンを提案している。】
どれだけ断熱と気密の性能にこだわっても、その性能に適していない(オーバースペック)なエアコンを取り付けると「省エネ性能の高い家」とは言えません。
エアコンは完全に家電量販店等にお任せしてしまうのではなく、設計した性能に適したエアコンの機種を提案していたり、標準完備しているハウスメーカー、工務店の方が信頼できるかと思います。
良きパートナを選ぶ基準として、この3つの内容に肯定的な意見である工務店かどうが、ぜひ事前に確認してみてください。
それでは、また。。。